最後に

最後に、今回痛感しことを書いておこうと思う。

陣痛の波にのってる最中の阿鼻叫喚ぶりは、トランス状態だ。ちょっとこの世から離れた場所にいける感覚だ。

今でこそ麻酔だ手術だと陣痛を和らげたり回避する方法（帝王切開は陣痛から逃げるわけではないけど）があるけど、むかしむかしはすべての女が陣痛を味わって赤ちゃんを手にしてきたでしょ？

出産ってさ、経験者達のサポートのもと、「この世界の核心」（人によっては神様の足元って表現するかも）に産婦が一人で送り出され、近づいていって、いのちを闘い奪ってくるイメージ。「この世界の核心」は、大切ないのちをやすやすと渡すものかと実現しうるすべての苦しみを『陣痛』というカタチにして攻撃してくるんだけど、産婦はそれをのりこえて、いのちを奪いとってくるの･･･。私はそう感じました。だってあの痛みは普通じゃないし、何かとの闘いとしか思えないもの。

2006.6.25しるし終わり